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<体験談>

異文化体験&海外生活体験
パリのパン屋で研修(スタージュ)

2005年6月から研修を開始された、Y.Kさん
今回ご参加頂いた時と、ご帰国後の気持ちの変化が伺えます
   
まず、今回私が渡仏するきっかけとなったのは、皮肉にも私がパンの仕事
から離れる事になったからでした。それまで私はパン屋で働いていましたが、いろいろ事情があってパンを離れる事になったのです。でも私は昔から海外で暮らす、それもパンの仕事をしながら暮らせたら最高!という夢があったので、次の仕事を始める前に、そこまでやっていれば、満足するのではないか、気もすむのではないか、という理由で渡仏を決意したのです。もちろん、よけいにパンを辞められなくなるかもしれない、という気持ちもありましたが、それはそれで、自分の気持ちを確認できると思いました。
 次の仕事の都合もあり、渡仏を決意してから出発までは1ヶ月ほどしかありませんでした。それから慌ててフランス語を勉強し始めましたが、家でCDを聞きながら本を読むだけの勉強でした。ですから、出発前はやはり言葉の事が一番心配でした。また,ホームステイも初めてだったので、ホストファミリーとの関係も心配でした。『1ヶ月弱という滞在期間は、楽しければ短いだろうけど、もし辛ければ長く感じるだろう。「早く帰りたーい。」ってなったら嫌だなあ。』と思っていました。

 到着初日は、日本語の話せる方が空港まで迎えに来て下さったし、ホームステイ先ではコーディネーターの芳美さんが待っていて下さって(芳美さんが思っていた以上に若く、きさくそうな人だったのにびっくりしました。)、ホストファミリーとの通訳をしてくださったので、何の問題もありませんでした。芳美さんが帰られてからは一気に心細くなりましたけど(笑)。
 
 翌日から早速研修が始まりましたが、初日は芳美さんがお店に連れて行ってくれて、しかも一緒にパン作りをしながら指導して下さったので安心しました。帰りに芳美さんとカフェに寄り、かなり長い時間、とても親身になって、色々な事を話して下さったのがとても印象的です。

 いよいよ翌日から1人で研修です。まずお店の1人1人に「Bonjour!」と挨拶に
行くのさえ緊張しました。仕事も何をしたらいいかわからず、一つの事が終わったら次の指示を待つという感じでした。でも次第に慣れていくと、ある事をしているうちに、「それが終わったらあれをやってね。」と言われるようになりました。言葉も、
パンの仕事に関してはある程度決まった単語を使う事が多いのでなんとかやっていけました。

 心配していたステイ先でも、最初はどの程度ホストファミリーと一緒に過ごすものなのかわからず多少戸惑いましたが、次第に慣れていきました。もう少し私がフランス語を話せればもっとよかったのですが、それでもフランス語のわからない私にとてもよくしてくれました。

 3週間目くらいになると、苦手だったバゲットの成形も慣れて、本当に仕事が楽しくなりました。あと1週間しかないと思うととても短く感じました。残り2日となっ
た頃、本当に帰りたくなくて、滞在を延期しようかと本気で迷ったくらいです。

 結局、出発前に心配していた『短く感じるか、「早く帰りたい」となるか』は前者
でした。そして、『気がすむか、辞められなくなるか。』は後者に。今はいったんパ
ンを離れますが、またいつか夢を追えたら…と思っています。




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